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本業で多額の収入を得ながらも、資産形成のために始めた株式投資やFXの日々の値動きが気になり、本業に集中できない「資産形成疲れ」に陥る高所得者が増えています。貴重な「時間」という資産を浪費し、精神をすり減らす投資は本当に正しいのでしょうか。FPが、多忙なエリートこそ選ぶべき「時間を使わない」資産形成術、その最適解を解説します。

 

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本業収入が十分でも消えない「資産形成への不安」

本業の収入は高く、生活に困ることはない。しかし将来の備えを考えると、資産を増やしておかなければいけない――。という焦りは多くの高所得者に共通しています。

その結果、投資を始めたものの、逆に精神的に疲弊し、本業への集中力まで奪われてしまう人がいます。医師や士業、経営者などの専門職ほど、この“資産形成疲れ”に陥りやすい傾向があります。

年収3,000万円のエリート医師が陥った「相場に追われる生活」

都内の大学病院で働く42歳のTさんもその一人です。年収3,000万円を超えるエリート医師で、職場からも信頼される存在。投資を始めたのは5年前、先輩医師から「激務がいつまで続くかわからない。医師こそ資産を増やしておくべきだ」と助言されたことがきっかけでした。

独学で投資を学び、外国株や投資信託に挑戦。最初は順調で、資産が増えていくことが純粋な喜びでした。しかし、相場は常に揺れ動きます。数千万円を投じているため、一日の株価変動で資産は数十万円単位で上下します。

次第にTさんは、仕事の合間にこっそり株価アプリを確認するようになりました。下がっていれば不安で手術前も落ち着かず、上がっていれば利益確定すべきか悩み続ける。休日もニュースや経済指標の速報を追うだけで終わり、投資関連の情報を読まないと不安になる状態に陥りました。

FPが指摘する「高所得者の投資疲れ」

FPの視点で見ると、こうした状態は典型的な「時間と精神力を消耗する投資スタイル」です。多忙なエリートが最も大切にすべき資源は、実はお金ではなく、時間と集中力です。

医師であれば、わずかな時間でも本業に専念できれば数万円単位の価値を生み出せます。その貴重な時間を株価チェックやSNSの情報収集に費やしてしまうのは、本業の生産性という観点でも大きな損失になります。

株式やFXは「売らないと利益が出ない」仕組みです。つまり、安く買って高く売るために、常に市場の動向を監視し続ける必要があります。忙しい人が副業として続けるには、精神的な負荷が重すぎます。

多忙なエリートほど本来目指すべきは「時間をかけて利益を出す投資」ではなく、「時間をかけずに資産が自動で増えていく仕組み」をポートフォリオの中心に据えることです。医師には、所有するだけで利益が得られる資産が向いています。

なぜ、医師や経営者は「新築アパート投資」を選ぶのか

この「ほったらかし型」の資産形成として、多くの医師や経営者が選んでいる手法が、新築アパート投資です。実際に多くの医師・歯科医から選ばれており、その理由には明確な根拠があります。

株価のように秒単位で価格が動かない安心感

新築アパートの収益は家賃収入が中心であり、株価のように一晩で半値になるような激しい変動はありません。「今日どれだけ減ったか」を確認する必要がなくなる。それだけで、精神的な負担は大きく軽減されます。

現物資産だからこその安定性

不動産は土地と建物という「現物」であるため、企業の倒産で株が紙屑になるようなリスクがありません。新築なら設備が整っており、入居付けがしやすく、当面の修繕リスクも低く抑えられます。長期的に安定したキャッシュフローを生み出す資産として、老後の私的年金の代わりにもなります。

管理業務をプロに委託できる「手離れの良さ」

賃貸管理は管理会社に任せることで、入居者募集、家賃回収、トラブル対応などをすべてアウトソーシングできます。本業が多忙な医師や経営者にとっては、運用に時間を取られないという大きなメリットがあります。オーナー自身が行う作業は、毎月送られてくる収支報告書を確認する程度です。

不動産投資につきものの不安にどう向き合うか

不動産投資と聞くと、空室や借入に対して不安を感じる人は多いものです。しかし、実際にはエリア選定と管理会社次第でリスクは大きく軽減できます。

まず、賃貸需要のあるエリアを選べば空室期間は短く、新築は競争力が高いため入居が安定します。借入についても、医師は金融機関から高く信用されるため、良い条件で融資を受けられることが多いのが特徴です。返済は家賃収入で行うため、給与から直接負担するわけではありません。

新築アパート投資で安心して「ほったらかし」を実現するためには、信頼できる管理会社を選ぶことも重要です。入居率の実績が高く、募集から家賃回収、クレーム対応まで一貫して任せられる体制が整っている会社であれば、オーナーの負担はほぼゼロにできます。

管理料や業務範囲が明確で、トラブル発生時の対応が早いこともポイントです。物件がある地域の賃貸市場に精通している会社を選べば、空室リスクも大きく抑えられます。忙しい医師や経営者にとっては、管理品質こそが「本業に集中できるかどうか」を左右する要素といえるでしょう。

相場に追われる生活から解放されるために

Tさんのように、投資に追われる生活で心身が疲弊してしまう医師は少なくありません。大切なのは、投資に人生を振り回されるのではなく、自分の時間や精神の余裕を奪わずに資産が育つ仕組みを構築することです。

株式の個別銘柄のような高ストレスの投資ではなく、安定したキャッシュフローが積み上がる資産こそ、多忙な人の人生を支える土台になります。もし、株価チェックがやめられず、仕事に集中できない、あるいは休んでも気が休まらないと感じているなら、「ほったらかしで自動的に育つ資産」を持つ選択肢を検討してみる価値があります。

本業の価値を損なわず、長期的な安心につながる資産形成の形が、そこにあります。

 

〈執筆者〉

長岡 理知

長岡FP事務所

代表

2005年プルデンシャル生命保険に入社。2009年より大手住宅メーカー専属FPとして家計相談業務をスタート。住宅購入時の相談は累計3500世帯を超える。2020年に保険会社を退職し、住宅専門の独立系FP事務所を設立。 住宅を購入する時の予算決めと家計分析、リスク対策を専門業務とする。建物の構造・仕様・施工品質による維持費の違いや寿命に着目し、安易な建物価格での比較に警鐘を鳴らしている。